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[10p-N402-7] 超小型AMS装置に向けて発案した表面ストリッパーの解離能力の検討 III
キーワード:加速器質量分析、表面ストリッパー、分子解離
炭素-14専用超小型AMS装置の主要技術である表面ストリッパーの実用性を数値的に評価した.一連の検討では, 数十keV の13CH が数度の入射角で単結晶表面に入射し, 表面電子との衝突により解離するというモデルを用いている. 今回は13CH の分子軸の方向がランダムに分布しているものと想定し,13C とH の個々に作用する表面ポテンシャル力の和より13CH 分子の重心の鏡面反射軌道を求め, これを残存率の計算に用いた. この結果, 得られた13CH の残存率は,実用上必要な10−12 を十分下回ることが分かった.