2021年第82回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[11p-N104-1~13] 16.1 基礎物性・評価・プロセス・デバイス

2021年9月11日(土) 13:30 〜 17:00 N104 (口頭)

本間 剛(長岡技科大)、斎藤 全(愛媛大)、篠崎 健二(産総研)

16:45 〜 17:00

[11p-N104-13] NaPO3ガラスを用いた液相焼結によるNa3Zr2Si2PO12の合成

〇(D)冀 咏錚1、本間 剛1、小松 高行1 (1.長岡技科大)

キーワード:ガラスセラミックス、固体電解質、液相焼結法

ナトリウム超イオン伝導体(NASICON) Na3Zr2Si2PO12(NZSP)は、高いイオン伝導性、安定性、安全性という利点を備え、有名な固体電解質の1つである。しかし、NZSPは従来の固相反応(SSR)法で、1200℃の高い焼成温度と長い焼成時間が必要となる。本研究では、低いガラス転移温度292℃を有するNaPO3ガラスを用いて、液相焼結 (LPS) 法を利用しNZSPを合成した。1000°C, 10 h焼結した試料は、SSR 法で合成した試料と比べて、100°C で 1.81 mS/cmの高いNa+イオン伝導度と0.18 eVの低い活性化エネルギーを示した。したがって、新しいLPE法が提案されている。