[11p-N302-1~13] 17.3 層状物質

[11p-N302-11] パラフィン被覆によるWS₂発光強度向上のメカニズムの考察

〇中原 隆宏¹、吉村 武¹、藤村 紀文¹、桐谷 乃輔¹ (1.阪府大院工)

キーワード：遷移金属カルコゲナイド、二硫化タングステン

遷移金属カルコゲナイド（TMDC）は、3原子層（0.7 nm厚）で構成される直接遷移型の半導体物質である。TMDCのひとつであるWS₂は超酸分子（SA分子）処理による高発光化と、有機パラフィンコーティングによる高発光化の大気安定化が確認されている。パラフィンコーティングによる、SA分子処理後のWS₂の発光強度がさらに上昇する実験結果も見出している。本研究では、パラフィンコーティングに伴う高発光化メカニズムについて検討を行なった。