2021年第82回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム » 薄膜・表面物理研究のトレンドと今後の展望 ~薄膜・表面物理分科会50周年記念シンポジウム~

[11p-S201-1~8] 薄膜・表面物理研究のトレンドと今後の展望 ~薄膜・表面物理分科会50周年記念シンポジウム~

2021年9月11日(土) 13:00 〜 18:30 S201 (口頭)

住友 弘二(兵庫県立大)、渡部 平司(阪大)、永村 直佳(物材機構)、小嗣 真人(東理大)

13:00 〜 13:30

[11p-S201-1] 有機薄膜デバイスの生体計測応用

染谷 隆夫1,2、横田 知之1、イ ソンフン1、福田 憲二郎2 (1.東大、2.理研)

キーワード:次世代ウェアラブル デバイス、スキン エレクトロニクス

超高齢社会の本格的な到来を迎え、生活の質(QOL)向上のため、自分や家族の健康に責任を持つセルフケアの重要性が増している。そのため、高度に発展した情報通信技術を駆使し、自宅や介護施設、病院など場所や時間を問わず「いつでも、どこでも、誰もが簡単に、正確に生体情報をモニタリングし、その情報にスムーズにアクセスできる技術」が求められる。我々は、次世代ウェアラブルデバイスとして、皮膚に直接貼り付けるタイプの新しいエレクトロニクスを開発。特に通気性と伸縮性を兼ね備えた皮膚貼り付け型ナノメッシュセンサーは1週間連続装着しても炎症反応がないことを確認した。ナノメッシュ電極を活用し、温度、圧力、筋電、心電波形の計測が可能。また、皮膚貼り付け型有機光デバイスにより、血中酸素濃度や脈波の計測にも成功した。人に優しいスキンエレクトロニクスにより、情報へのアクセシビリティが向上し、全世代のQOL向上が期待される。