2021年第82回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.3 機能材料・萌芽的デバイス

[12a-N207-1~10] 12.3 機能材料・萌芽的デバイス

2021年9月12日(日) 09:00 〜 12:00 N207 (口頭)

堀家 匠平(神戸大)

10:45 〜 11:15

[12a-N207-7] [有機分子・バイオエレクトロニクス分科会奨励賞受賞記念講演] 自発配向する極性有機分子を利用したエレクトレット型振動発電素子の開発

田中 有弥1,2,3、松浦 寛恭2、石井 久夫1,2,4 (1.千葉大先進、2.千葉大院融合、3.JSTさきがけ、4.千葉大分子キラリティ)

キーワード:環境発電、エレクトレット、配向分極

近年身の周りにある振動から電力を得ることができ,また微小電気機械システム(MEMS)技術を用いて小型化も容易なエレクトレット型の振動発電素子(VEG)が注目を集めている.しかしながらエレクトレットの作製には荷電処理が必要であり,大量生産を妨げる一つの要因になっていた.そこで我々はOLED材料であるAlq3やTPBi等の自発配向する極性有機分子をエレクトレットして利用することを提案し,荷電処理が一切不要なVEGを実現した.講演ではその動作原理や有機エレクトロニクス技術を利用したデバイスの高出力化・長寿命化についても紹介する.