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[12a-N302-1] 電気伝導度計測に基づく核酸関連物質の単分子検出法の開発
キーワード:単分子検出、核酸、電気伝導度
アデノシン三リン酸(ATP)は生体内でシグナル伝達に関わっており,ATPを単分子検出することは細胞の機能発現を理解する上で重要である.我々は走査型トンネル顕微鏡を用いてATPの電気伝導度の計測を行い,2種の伝導状態を観測した.ATP関連物質の計測により,高伝導状態にアデニル基,低伝導状態にリン酸基が関与していることを確かめた.また,2種の伝導状態のピーク強度比を指標に用いることで,ATPを選択的に検出できることを示した.