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[12p-N205-14] バスキーパー型物理的複製困難関数の熱安定性
キーワード:有機トランジスタ、セキュリティ、熱安定性
これまで我々は回路素子のバラつきを固有値として利用した物理的複製困難関数(PUF)セキュリティの研究を単体有機トランジスタに対して行ってきた(第81回応物秋9p-Z11-17)。前回までの結果を踏まえて、今回我々はトランジスタを複数個組み合わせた回路としてのPUF動作の安定性を評価したのでこれを報告する。結果として有機PUF回路は加熱初期に多数のビット反転が起きることが分かった。これは閾値移動によるものと考えている。その後PUF特性は次第に安定し、IDのビット反転率も10%程度に抑えられることがわかった。