2021年第82回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.3 機能材料・萌芽的デバイス

[12p-N207-1~16] 12.3 機能材料・萌芽的デバイス

2021年9月12日(日) 13:30 〜 18:00 N207 (口頭)

山下 兼一(京都工繊大)、水野 斎(奈良先端大)、山本 洋平(筑波大)

15:30 〜 15:45

[12p-N207-8] BSB-Cz誘導体を含んだ光共振器中におけるポラリトン Bose-Einstein 凝縮状態の観測

〇(DC)石井 智大1、宮田 潔志4、儘田 正史1、Bencheikh Fatima1、Mathevet Fabrice1,3、恩田 健4、Kéna-Cohen Stéphane5、安達 千波矢1,2 (1.九大・OPERA、2.九大 ・WPI-I2CNER、3.Sorbonne Univ・IPCM、4.九大・理学部、5.モントリオール理工科大学)

キーワード:励起子ポラリトン、有機物、微小共振器

有機マイクロ共振器中において有機分子の励起状態と共振モードが強く結合した励起子ポラリトンは室温でBose-Einstein凝縮相を示すため、その実用化に向けて盛んに研究が行われている。しかしながら、その凝縮閾値はPth ~ 11 – 500 microJcm-2と極めて高く、その閾値の低減が研究課題の一つとして考えられている。本研究では、高速ポラリトン緩和が確認されたBSB-Cz誘導体に着眼し、世界最高水準で低閾値でのポラリトンBEC状態の実現に成功した。当日は実験結果の詳細について議論する。