2021年第82回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.2 評価・基礎物性

[12p-N302-1~17] 12.2 評価・基礎物性

2021年9月12日(日) 13:30 〜 18:15 N302 (口頭)

山田 洋一(筑波大)、櫻井 岳暁(筑波大)、早川 竜馬(物材機構)

15:15 〜 15:30

[12p-N302-7] 有機半導体の電荷輸送におけるポーラロンと動的構造揺らぎの影響

石井 宏幸1、吉田 弘幸2,3、小林 伸彦1 (1.筑波大数物、2.千葉大院工、3.千葉大MCRC)

キーワード:有機半導体、電荷輸送、ポーラロン

有機半導体の電荷輸送機構を理解するには、移動度の大きさや温度依存性に注目するだけでは不十分で、バンド分散とキャリア散乱の両方を調べる必要がある。本研究では(逆)光電子分光測定から得られるバンド分散に着目し、ポーラロンと動的構造揺らぎの両方を考慮したモデルを新たに開発した。これを用いて波束拡散法で移動度を計算したところ、以前のモデルよりも多くの材料について、移動度の実験値を再現することに成功した。