2021年第82回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.9 テラヘルツ全般

[13p-N105-1~14] 3.9 テラヘルツ全般

2021年9月13日(月) 13:30 〜 17:15 N105 (口頭)

有川 敬(京大)、芹田 和則(阪大)

15:00 〜 15:15

[13p-N105-7] 共鳴トンネルダイオード発振器における自己注入の回路シミュレーション

猪瀬 裕太1、平岡 友基1、有川 敬1、田中 耕一郎1,2 (1.京大院理、2.京大iCeMS)

キーワード:共鳴トンネルダイオード発振器、自己注入、モード同期

共鳴トンネルダイオード発振器は戻り光による影響を強く受けることが示されており、また特定の条件下においてマルチモード発振が生じることが示唆されている。本研究ではマルチモード発振の振る舞いを理解するため、等価回路シミュレーションによってRTD発振器における自己注入の計算を行った。異なる距離に2つの反射面があると仮定して、時間遅延がついた電流源によって等価回路計算を行ったところ、サイドバンド強度が大きなマルチモード発振が生じることが分かった。さらに回路パラメーターによって、マルチモードがモード同期状態やカオス状態を形成することも判明した。講演では、自己注入におけるパラメーター依存性について詳細に報告する。