2021年第82回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(ポスター講演)

6 薄膜・表面 » 6.2 カーボン系薄膜

[22a-P02-1~8] 6.2 カーボン系薄膜

2021年9月22日(水) 09:00 〜 10:40 P02 (ポスター)

09:00 〜 10:40

[22a-P02-1] ダイヤモンド中の単一 NV センターを用いた量子ヘテロダイン測定における雑音因子に関する理論的考察

上田 優樹1、斎藤 悠太1、大谷 和毅1、津川 雅人1、早坂 京祐1、金久 京太郎1、上田 真由1、川原田 洋1、谷井 孝至1 (1.早大理工)

キーワード:NVセンター、ダイヤモンド

ダイヤモンド中の浅い単一 NV センターの電子スピンは表面上の標的 分子の核スピン検出(ナノ NMR)のための磁気プローブとして用いられる。中でも量子ヘ テロダイン法(以下、Qdyne 法)は、外部クロックの活用により、実効的にコヒーレンス 時間 T2の制限を超える計測に相当するため、ダイナミックデカップリングによる交流磁場 計測(例えば、CPMG や XY8-k)に比べて高い周波数分解能を達成できる。しかしな がら実際の計測系では、①サンプルステージ位置の時間安定性、②レーザ強度の時間安定 性、および、③静磁場の時間安定性を長時間にわたって維持することが逆に難しくなる。 そこで、本発表では、上記①から③の時間不安定要素を考慮した場合に、Qdyne 法が与え る NMR シグナルをシミュレーションにより再現することで、これらの時間不安定性が NMR シグナルに与える影響を考察する。