[16a-Z09-1~7] 3.1 光学基礎・光学新領域

[16a-Z09-7] 過渡吸収による光圧を用いた光操作

〇伊都 将司¹、早坂 瑞輝¹、井出 直樹¹、古賀 雅史¹、五月女 光¹、宮坂 博¹ (1.阪大院基礎工)

キーワード：光マニピュレーション、過渡吸収

これまで，共鳴光操作では基底状態の共鳴吸収による光圧が主たる研究ターゲットあった。本研究では，より多様な電子状態利用の観点から，短寿命励起状態分子による光吸収（過渡吸収）に起因する光圧を用いた微小機械運動誘起を目指した。色素を内包した高分子微粒子に対して，色素励起用の可視光パルスとトラップ及び過渡吸収誘起用の近赤外光パルスを時間遅延を与えて照射し，励起状態吸収の有無によりトラップ位置を光軸方向にナノスケールで変位させることに成功した。