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[16a-Z31-1] 遠赤外・テラヘルツ域での2層グラフェン吸光度の第一原理計算
キーワード:グラフェン、吸光度、第一原理計算
遠赤外・テラヘルツ域における2層グラフェンの吸光度をGGA近似の第一原理擬ポテンシャル法により計算した。吸光度は積層構造に依存して変化することがわかった。AA構造2層グラフェンでは吸光度はゼロとなり、AB構造2層グラフェンでは吸光度が単層グラフェンの2倍の値と比較して低下する。それに対して、ランダム構造2層グラフェンでは吸光度が低下しない。吸光度の違いは、2層構造においてディラック・コーンが消滅または維持されることによる。ランダム積層構造グラフェンは、遠赤外・テラヘルツ光吸収材料として優れている。本講演では、2層グラフェンの吸光度計算結果、ならびに吸光度とバンド構造の関係を解析した結果について報告する。