2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.1 作製・構造制御

[16p-Z17-1~13] 12.1 作製・構造制御

2021年3月16日(火) 13:30 〜 17:15 Z17 (Z17)

小柴 康子(神戸大)、丸山 伸伍(東北大)

14:00 〜 14:15

[16p-Z17-3] 硫黄を指標としたアミノアルカンチオール自己組織化単分子膜の評価

大森 裕章1、坂上 弘之1、鈴木 仁1 (1.広島大先端研)

キーワード:光電子分光

アミノアルカンチオール分子の自己組織化単分子膜(SAM膜)は,末端のアミノ基を利用した金属表面上への量子ドットやナノ粒子の固定に用いられている.銀表面上のアミノウンデカンチオール(AUT)SAM膜では,処理量(濃度と浸漬時間の積)を増やすにつれて,膜中の硫黄酸化物の量が一度上昇し,その後減少するという傾向があるのに対して,金表面上では,処理量の増加と共に,硫黄酸化物(Sox)および金と結合していない硫黄(Sunbound)が増加する傾向が観測されている.これらのSoxやSunboundはSAM膜の形成に寄与していない分子の混在を示している.本研究では,硫黄の結合状態に注目し,SAM膜を構成していない分子を低減させる条件を探索した.