18:00 〜 18:15
△ [16p-Z19-18] 室温スキルミオンFe2-xPdxMo3Nエピタキシャル薄膜の磁気状態図
キーワード:Skyrmion、Topological Hall effect、Lorentz TEM
磁気スキルミオンは空間反転対称性の破れでカイラル磁性体の中に存在する磁気ナノ粒子であり、その小さなサイズ(数10 nm ~数100 nm)と高めな動作温度(室温近傍)で大きな応用的ポテンシャルを示している。室温スキルミオンはいくつかの物質において発見されてきたが、室温動作及び微小サイズを両立出来るスキルミオン材料は未だに発見されていない。本研究が注目している充填β-Mn構造Mo窒化物は以前からFexCo1.5-xRh0.5Mo3Nバルクにおいて100 Kでスキルミオンの発見が報告されたにもかかわらず、これまで薄膜の報告はなかった。本研究はFe2-xPdxMo3N薄膜を用いて微小サイズ室温スキルミオンの開拓を報告する。