2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

10 スピントロニクス・マグネティクス » 10.1 新物質・新機能創成(作製・評価技術)

[16p-Z19-1~23] 10.1 新物質・新機能創成(作製・評価技術)

2021年3月16日(火) 13:00 〜 19:30 Z19 (Z19)

小峰 啓史(茨城大)、介川 裕章(物材機構)、羽尻 哲也(名大)、井口 亮(物材機構)

14:45 〜 15:00

[16p-Z19-7] Fe/NiO(001)界面に生じる垂直磁気異方性

小林 蒼季1、小泉 洸生1、岡林 潤2、窪田 崇秀3、高梨 弘毅3、園部 義明4、柳原 英人1 (1.筑波大、2.東大、3.東北大、4.東工大)

キーワード:垂直磁気異方性、界面磁気異方性、エピタキシャル薄膜

我々は、NiO(001)とFeとの界面における垂直磁気異方性の発現について検証を試みた。まずNiO単層膜のXRD測定を行い、成膜時の酸素流量によってNiOの格子定数が変化することがわかった。次に、NiO成膜時の酸素流量を変化させた多層膜試料の磁化過程を調査し、成膜時の酸素流量が多くNiOの単位胞体積がbulkより大きい多層膜試料では、Feが垂直磁化膜となることが判った。界面磁気異方性は1.0 mJ/m2程度であり、Fe/MgO界面の垂直磁気異方性と同程度であった。