2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

2 放射線 » 2.2 検出器開発

[16p-Z28-1~21] 2.2 検出器開発

2021年3月16日(火) 13:30 〜 19:15 Z28 (Z28)

黒澤 俊介(東北大)、島添 健次(東大)、小野寺 敏幸(東北工大)

17:00 〜 17:15

[16p-Z28-14] ミストデポジション法で作製した Cs2AgBiBr6 厚膜を用いた X 線検出

和田 愼史1、春田 優貴1、池之上 卓己1、三宅 正男1、平藤 哲司1 (1.京大院エネ科)

キーワード:ペロブスカイト、鉛フリー、Cs2AgBiBr6

Cs2AgBiBr6 は X 線撮像素子の検出母材として注目されているが、その実現に必要な大面積厚膜の作製技術が確立されていない。そこで我々は、大面積化が可能なミストデポジション法による Cs2AgBiBr6 膜の作製に取り組んできた。本手法では、特定の条件下で膜を構成する結晶が基板に垂直に成長した。このような柱状構造を持つ Cs2AgBiBr6 膜を膜厚 90 µm 以上に成長させ、X 線検出器に利用することで、従来の 2 倍以上である 487 μC Gyair–1 cm–2 の検出感度を実現した。