2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

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[16p-Z32-1~16] 22.1 合同セッションM 「フォノンエンジニアリング」

2021年3月16日(火) 13:30 〜 18:00 Z32 (Z32)

渡邉 孝信(早大)、塩見 淳一郎(東大)、宮崎 康次(九工大)

13:30 〜 13:45

[16p-Z32-1] プレーナ型微小熱電発電モジュールのP/Nレグ幅による広がり抵抗の影響

黒崎 天彩美1、富田 基裕1、織田 海斗1、安部 克基1、松木 武雄1,2、渡邉 孝信1 (1.早大理工、2.産総研)

キーワード:半導体、熱電発電

Siを用いた微細な熱電発電素子を設計する場合、活性化不純物濃度を同程度とすると、p型の電気抵抗がn型より高いため、発電部のp型ワイヤ幅Wpをn型ワイヤ幅Wnより広くして抵抗をそろえる必要がある。しかしWpを広くすると、素子面積が増大し発電密度が低下する。理論式と有限要素法を用いてP/N幅比の最適条件を検討したところ、理論式の結果ではP/N幅比約1.7:1で発電密度が最大となった。対して、有限要素法で計算したところレグの長さが短い(1μm)素子では広がり抵抗の影響で、理論通りに抵抗が下がらず、P/N幅比約1:1に発電密度のピークが現れた。よって微細な熱電発電素子では広がり抵抗の影響も考慮して設計をする必要がある。