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[16p-Z34-12] グリーンランドSEドームアイスコア中の塩素36の分析
キーワード:塩素36、加速器質量分析、アイスコア
塩素36(半減期3.01×105 yr)は,塩素35の中性子による放射化反応によって生成する.1950年代から1960年代に行われた大気圏核実験(特に洋上のもの)時,爆破の衝撃で巻き上げられた海水中の塩素35の放射化により大量の塩素36が生成された.大気循環の輸送により,極地にも降り積もっている.塩素36はヨウ素129と異なり,ウランの核分裂ではほとんど生成されないため,使用済み核燃料には含まれない.本研究ではグリーンランドSEドームアイスコア中の塩素36を高時間分解能で分析し,ヨウ素129のプロファイルと比較・考察した.