2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.5 表面物理・真空

[17a-Z06-1~8] 6.5 表面物理・真空

2021年3月17日(水) 09:45 〜 12:00 Z06 (Z06)

光原 圭(立命館大)

11:00 〜 11:15

[17a-Z06-5] 光励起によるTiO2表面での水素(H2)発生‐ルチルとアナターゼの違い

加藤 弘一1、福谷 克之1 (1.東大生産研)

キーワード:水素、酸化チタン、光励起

光励起を通じたTiO2上の水素分子生成率は、同じ組成のルチルとアナターゼで大きく異なる。今回、ルチル表面で水が分解した構造、その後の光励起過程について理論から明らかにすることを試みた。その結果、光励起後のポーラロンの準位の違いにより、ルチルでは水素分子発生までの前駆体を形成するまでの水素拡散で拡散障壁が高く、アナターゼに比べてかなり遅いことが分かってきた。水素分子の生成素過程についてもその違いを明らかにしていく。