2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(ポスター講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.1 作製・構造制御

[17p-P09-1~11] 12.1 作製・構造制御

2021年3月17日(水) 16:00 〜 16:50 P09 (ポスター)

16:00 〜 16:50

[17p-P09-3] バッファー層によるナフタレンジイミド誘導体蒸着膜の配向制御

泉 拓矢1、臼井 博明1、臼井 聡2 (1.農工大院工、2.新潟大理)

キーワード:真空蒸着、薄膜、ナフタレンジイミド

低分子有機エレクトロニクスデバイスにおいて、有機薄膜の結晶性や配向はデバイスの電気特性に大きく影響を与える。ナフタレンジイミド(NDI)誘導体はn型半導体材料として有用であり多結晶薄膜を形成することが知られている。そこでバッファー層がその配向に与える効果を調べた。NDI誘導体はイミド窒素上の置換基が配向に大きく影響することが知られており、Bzl-NDIのような材料では分子が立った構造で薄膜を形成する。一方でNTCDAのような芳香族酸無水物、置換基を持たない材料はBzl-NDIとは違う配向を示すと期待される。そこで、それらの上にBzl-NDIを製膜することでBzl-NDIの配向が変化するのではないかと考えた。