[17p-Z20-1~13] 11.1 基礎物性

[17p-Z20-6] Pr₂Ba₄Cu₇O_15-δ の超伝導: CuO₂ 面が超伝導に寄与しない実験的証拠

西岡 颯太郎¹、中川 俊作¹、八島 光晴¹、椋田 秀和¹、與儀 護²、池田 宏輔³、Dwi Prananto^3,4、〇佐々木 進^3,4、下山 淳一⁵ (1.阪大院基、2.琉球大理、3.新潟大工、4.AMED先端計測、5.青学大理工)

キーワード：銅酸化物超伝導、核磁気共鳴法、鎖構造誘起超伝導

PrBa₂Cu₃O₇ (「Pr123」)とPrBa₂Ba₄O₈(「Pr124」)のバイブリッド構造を有するPr₂Ba₄Cu₇O_15-δ (「Pr247」=「Pr123」+「Pr124」)は，他のすべての銅酸化物とは異なり，超伝導を誘起するのはCuO₂平面構造ではなくCu₂O₂鎖構造であることが強く示唆されている。今回，高圧酸素処理を経ずに得られた良質のPr247に対して，自作改良型の NMR 装置を用い，「CuO₂面は超伝導発現に寄与していないこと」を実験的に明らかにした。