[17p-Z20-1~13] 11.1 基礎物性

[17p-Z20-9] 高濃度S置換Fe(Se,S)薄膜における磁気秩序の観測

〇鍋島 冬樹¹、河合 優茉²、色摩 直樹¹、崎下 雄稀¹、Suter Andreas³、Prokscha Thomas³、パク サンウン²、小宮 世紀⁴、一瀬 中⁴、足立 匡²、前田 京剛¹ (1.東大院総合、2.上智大理工、3.PSI、4.電中研)

キーワード：鉄系超伝導体、薄膜、磁性

鉄カルコゲナイド超伝導体の発現機構解明には超伝導と磁性の関係を明らかにすることが重要である．FeSeに静水圧を印加すると反強磁性相が出現するが，これまでSeサイトを同族元素のSで置換する化学圧力においては常圧下では反強磁性は報告されていない．高S濃度試料の作成が可能な薄膜試料を用いてμSR測定を行った．初期アシンメトリが急激な低下を示すことなどから，低温で磁気秩序が形成されていることが明らかになった．