[18a-P04-1~14] 10 スピントロニクス・マグネティクス(ポスター)

[18a-P04-5] (110)GaAs超格子構造における室温スピン緩和時間

〇揖場 聡¹、岡本 亮吾²、小畑 優真²、大部 公暉²、PASCUAL DOMINGUEZ JONATHAN JOHAN²、齋藤 秀和¹、大野 裕三^1,2 (1.産総研、2.筑波大)

キーワード：スピン緩和、トンネル結合、量子井戸

電子スピン状態を制御した半導体レーザ「スピンレーザ」の実現へ向けて、室温で長いスピン緩和時間を有するスピン輸送層の開発が求められてきた。本研究では従来使用されてきたバルクに代わる面内・面直スピン輸送層の候補としてトンネル結合を有する(110)GaAs超格子構造を提案する。当該構造ではスピン緩和時間がバルクの7倍以上もの値に達し、室温でスピンレーザの円偏光発振が期待できることが明らかとなった。