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[18a-Z08-10] 銀ナノ粒子2量体間隙に形成されたプラズモニックホットスポットにおける表面増強ラマン散乱と強結合効果の関係
キーワード:表面増強共鳴ラマン散乱、強結合
金や銀のナノ粒子2量体間隙ではプラズモン共鳴による電場増強効果によってラマン散乱効率が1010程度増大し共鳴ラマン散乱では単一分子検出が可能となる。この間隙はホットスポット(HS)、この増強現象は表面増強共鳴ラマン散乱(SERRS)と呼ばれる。HSでは単一分子のプラズモンと少数分子のエキシトンとが電磁力学的強結合系を形成している可能性がある。SERRSと強結合効果の起源は共にプラズモンと分子エキシトンとの結合エネルギーである。しかしながら両者は独立して扱われてきた。今回、SERRSから導いた結合エネルギーで強結合効果を再現する従来からの試みをまとめた。また、単一分子強結合で新たに可能となる光物理化学反応について検討した。