2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

CS コードシェアセッション » 【CS.4】 3.11 フォトニック構造・現象、3.13 半導体光デバイスのコードシェアセッション

[18a-Z10-1~10] CS.4 3.11 フォトニック構造・現象、3.13 半導体光デバイスのコードシェアセッション

2021年3月18日(木) 09:15 〜 12:00 Z10 (Z10)

種村 拓夫(東大)、角倉 久史(NTT)

09:15 〜 09:30

[18a-Z10-1] 1.2 μm帯ナノ共振器シリコンラマンレーザ

藤本 正直1、岡田 博子1、浅野 卓2、野田 進2、高橋 和1 (1.大阪府大院工、2.京大院工)

キーワード:シリコンラマンレーザ、フォトニック結晶、ラマン散乱

我々は,高Q値フォトニック結晶ナノ共振器を用いて,閾値1 µW以下で室温連続発振するシリコンラマンレーザを開発してきた.これまで,このデバイス研究は,主要な光通信波長帯である1.31 µm帯から1.55 µm帯にかけて行われてきた.より短波長側の1.2 µm帯でもシリコンは透明である.ラマン散乱確率は1.55 µm帯と比べて2倍に増加するため,レーザ閾値低下,出力向上などが期待できる.シリコン表面に付着する水分子の吸収は1.55 µm帯より1桁以上小さいためバイオ応用に有利である.このような利点から,我々は1.2 µm帯におけるラマンレーザ開発を進めてきた.今回,初めて1.2 µm帯でラマンレーザ発振を確認したので報告する.