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[18a-Z10-1] 1.2 μm帯ナノ共振器シリコンラマンレーザ
キーワード:シリコンラマンレーザ、フォトニック結晶、ラマン散乱
我々は,高Q値フォトニック結晶ナノ共振器を用いて,閾値1 µW以下で室温連続発振するシリコンラマンレーザを開発してきた.これまで,このデバイス研究は,主要な光通信波長帯である1.31 µm帯から1.55 µm帯にかけて行われてきた.より短波長側の1.2 µm帯でもシリコンは透明である.ラマン散乱確率は1.55 µm帯と比べて2倍に増加するため,レーザ閾値低下,出力向上などが期待できる.シリコン表面に付着する水分子の吸収は1.55 µm帯より1桁以上小さいためバイオ応用に有利である.このような利点から,我々は1.2 µm帯におけるラマンレーザ開発を進めてきた.今回,初めて1.2 µm帯でラマンレーザ発振を確認したので報告する.