2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.4 薄膜新材料

[18p-Z15-1~15] 6.4 薄膜新材料

2021年3月18日(木) 13:30 〜 17:30 Z15 (Z15)

土屋 哲男(産総研)、西川 博昭(近畿大)

16:30 〜 16:45

[18p-Z15-12] Ni-N結合の実現に向けたCrN/NiO超格子構造の作成

佐藤 大知1、大友 明1,2、相馬 拓人1、横山 竜1 (1.東工大物質理工学院、2.元素戦略)

キーワード:薄膜、酸化物、窒化物

3d遷移金属窒化物は,いわゆるIII-V族半導体と異なり,スピン配列や電子相関に起因する興味深い物性を示す.例えば,Ⅵ族窒化物である立方晶系CrNは,高い移動度と構造相転移を伴う常磁性絶縁体-反強磁性金属転移を示すことが知られている .一方で,Niをはじめとする後周期の3d遷移金属と窒素の結合は,反結合性のp-d軌道の電子数が高いため極めて不安定である.そこで本研究では,Niを窒化することを目的として,ともに岩塩型構造をとるCrNとNiOの人工超格子構造を作製したので報告する.