2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

13 半導体 » 13.6 ナノ構造・量子現象・ナノ量子デバイス

[18p-Z23-1~16] 13.6 ナノ構造・量子現象・ナノ量子デバイス

2021年3月18日(木) 13:30 〜 18:00 Z23 (Z23)

井原 章之(情通機構)、原田 幸弘(神戸大)、太田 竜一(NTT)

13:30 〜 13:45

[18p-Z23-1] 【注目講演】半導体量子ドットでの核スピン分極の第3安定状態と3重安定性

山本 壮太1、鍜治 怜奈1、笹倉 弘理1、〇足立 智1 (1.北大院工)

キーワード:核スピン、超微細相互作用、量子ドット

量子ドット(QD)に代表されるナノ構造では,超微細相互作用(HFI)を介して1個の電子スピンと数万個の核スピン集団が強く結合し,Overhauser FieldとKnight Field として電子スピンと核スピン分極にそれぞれ影響し,2つのスピン系は相互に発展していく.量子状態制御や量子メモリ等の実現の為には,ナノ構造での電子・核スピン結合系固有の複雑な物理を解明していく必要がある.
本発表では,これまで2つの安定状態しかないと実験的・理論的に検証されてきた核スピン分極に第3の安定状態が在ることを実験およびモデル計算によって示す.