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[18p-Z31-19] DMF分子の選択的センシングに向けた2次元半導体/溶媒分子間の相互作用に関する検討
キーワード:2次元半導体
N, N-ジメチルホルムアミド(DMF)は、工業的に重要な溶媒として広く用いられているが、人体および細胞に対して毒性を有することが報告されている。我々は、溶液中のDMF分子の選択的センシングに向け、DMFと2次元半導体間の相互作用に注目している。これまでに、代表的な2次元半導体である二硫化モリブデン(MoS2)中の硫黄が酸素で置換されたサイトとDMF分子が強く相互作用し、電子状態を大きく変調することを見出しているが、他の2次元半導体において、同様の現象がみられるかは明らかとなっていない。そこで本発表では、MoS2と欠陥構造や極性が異なる二セレン化タングステン(WSe2)とDMFの相互作用について検討を行ったので報告する。