2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

17 ナノカーボン » 17.3 層状物質

[18p-Z31-1~19] 17.3 層状物質

2021年3月18日(木) 13:30 〜 18:30 Z31 (Z31)

中野 匡規(東大)、森山 悟士(東京電機大)

18:15 〜 18:30

[18p-Z31-19] DMF分子の選択的センシングに向けた2次元半導体/溶媒分子間の相互作用に関する検討

福井 暁人1、吉村 武1、芦田 淳1、藤村 紀文1、桐谷 乃輔1 (1.大阪府大工)

キーワード:2次元半導体

N, N-ジメチルホルムアミド(DMF)は、工業的に重要な溶媒として広く用いられているが、人体および細胞に対して毒性を有することが報告されている。我々は、溶液中のDMF分子の選択的センシングに向け、DMFと2次元半導体間の相互作用に注目している。これまでに、代表的な2次元半導体である二硫化モリブデン(MoS2)中の硫黄が酸素で置換されたサイトとDMF分子が強く相互作用し、電子状態を大きく変調することを見出しているが、他の2次元半導体において、同様の現象がみられるかは明らかとなっていない。そこで本発表では、MoS2と欠陥構造や極性が異なる二セレン化タングステン(WSe2)とDMFの相互作用について検討を行ったので報告する。