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△ [18p-Z31-5] p型WSe2における量子ポイントコンタクトの実現
キーワード:量子ポイントコンタクト、二セレン化タングステン、スピン軌道相互作用
本研究ではp型半導体である3層二セレン化タングステン(WSe2)において、量子閉じ込め構造の一つである量子ポイントコンタクト(QPC)を作製し、特性を評価した。2Kでの評価の結果、移動度は2500cm2/Vs程度を示し、量子化コンダクタンスの観測に成功した。量子化コンダクタンスの単位はホールの自由度に依存するため、三層WSe2ではg=2と予測されるが1の単位を示した。これはWSe2における価電子帯の強いスピン軌道相互作用を示していると考えられる。