2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

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[19p-Z12-1~15] 2.6 放射線誘起蛍光体

2021年3月19日(金) 13:30 〜 17:45 Z12 (Z12)

南戸 秀仁(金沢工大)、岡田 豪(金沢工大)、眞正 浄光(都立大)

17:30 〜 17:45

[19p-Z12-15] 2′,7′–ジクロロフルオレセイン二酢酸の放射線化学反応後の蛍光を利用した有機線量計の材料開発

〇(B)田中 律羽1、河村 一朗1、越水 正典1、藤本 裕1、浅井 圭介1 (1.東北大)

キーワード:有機線量計、ラジオフォトルミネセンス、2′,7′–ジクロロフルオレセイン二酢酸

悪性腫瘍治療における放射線治療では,技術の進歩により腫瘍の様態に応じた照射が可能になった結果,線量の空間分布が複雑さを増すに至った.よって線量分布を正確に把握するために,生体組織と等価な有機物で構成される線量計が切望されている.我々は線量測定に利用可能な放射線誘起反応として,2′,7′–dichlorofluorescein–diacetate(2’,7'–DCFH–DA)が,放射線照射により蛍光性分子を生成する化学反応に着目した.本実験では,2’,7'–DCFH–DAを様々なポリマーに添加して作製した試料にX線を照射して,照射線量による生成物の蛍光特性を調べ,生体等価線量計への利用の可能性を検討した.