2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

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[19p-Z32-1~15] 23.1 合同セッションN「インフォマティクス応用」

2021年3月19日(金) 13:30 〜 17:45 Z32 (Z32)

宮寺 哲彦(産総研)、横井 達矢(名大)、小山 幸典(物材機構)

14:00 〜 14:15

[19p-Z32-3] ニューラルネットワークMDによるCNTの熱伝導率の予測

森 一樹1、加藤 信彦1、斎藤 方大1、小柳 潤2 (1.伊藤忠テクノソリューションズ、2.東京理科大)

キーワード:ニューラルネットワークMD、カーボンナノチューブ、格子熱伝導率

カーボンナノチューブ(CNT)はナノテクノロジーの新素材として今後の産業で期待されている。本研究では、CNTの熱伝導率を理論計算で評価する方法について新しい手法の提案を行う。これまで古典分子動力学法が主に用いられてきた。しかし、従来の古典力場ではCNTの高い熱伝導率を十分に評価することが困難である。一方で、第一原理計算を用いた高精度計算では小規模なモデルしか取り扱えないため、CNTの多岐にわたる構造を計算しようとすると計算コストがかかってしまう。そこで、第一原理計算よりも高速で既存の分子動力学計算よりも高精度なニューラルネットワークMD(NNMD)を用いて単層カーボンナノチューブ(SWCNT)の格子熱伝導率を評価した。その結果、良い一致が示され計算時間が短くなった。