2022年第83回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.9 光量子物理・技術(旧3.10)

[20a-A404-1~9] 3.9 光量子物理・技術(旧3.10)

2022年9月20日(火) 09:00 〜 11:30 A404 (A404)

松田 信幸(東北大)

10:45 〜 11:00

[20a-A404-7] 通信波長における高純度単一光子状態の生成

〇(DC)川崎 彬斗1、高瀬 寛1,4、野村 岳史1、三木 茂人2,3、寺井 弘高2、藪野 正裕2、知名 史博2、アサバナント ワリット1,4、遠藤 護1,4、吉川 純一4、古澤 明1,4 (1.東大工、2.情通機構、3.神戸大、4.理研RQC)

キーワード:量子情報、量子光学

通信波長は高度に発達した光通信技術や導波路中での低ロス性から、様々な量子技術への応用が期待される。しかし、通信波長を用いた非ガウス状態と呼ばれる非古典的な量子状態の実験的生成技術は未だ発展途上であった。本実験では、非ガウス状態の一種である単一光子状態の高純度生成に成功した。生成した量子状態は、非古典性の指標であるWigner negativityの値が-0.228±0.004であり(単一光子成分85.1±0.7%に相当)、全波長を含めた世界記録を更新した。