2022年第83回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.10 フォトニック構造・現象(旧3.11)

[20p-A101-1~16] 3.10 フォトニック構造・現象(旧3.11)

2022年9月20日(火) 13:15 〜 17:45 A101 (A101)

浅野 卓(京大)、太田 泰友(慶大)、納富 雅也(東工大/NTT)

13:15 〜 13:30

[20p-A101-1] 2つの楕円空孔からなる二重格子フォトニック結晶の複素バンドの解析

吉田 渓介1、吉田 昌宏1、井上 卓也1、野田 進1 (1.京大院工)

キーワード:フォトニック結晶、フォトニックバンド構造、例外点

我々は,光波の結合状態の自在な制御を可能とする二重格子フォトニック結晶1) に関する検討を進めており,これまでに,結合係数制御により発現しうる多様な分散関係のひとつとして,両端に例外点を有する周波数縮退域が,Γ点からΓ-M’方向にずれた波数域において生じるという興味深い現象を理論的に見出している.前回,具体的な格子点構造として,2つの楕円空孔からなる二重格子構造について,厳密結合波解析によるフォトニックバンドの数値解析を行い,構造パラメータの調整によって,理論に対応した周波数縮退が生じうることを報告した.今回,このような二重格子構造について,周波数に加えて,放射係数の波数依存性についても数値解析を行い,理論予測された上述の特異な複素バンド構造が,実構造においても形成可能であることを見出したので報告する.