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△ [20p-B204-8] 角度分解光電子分光によるTi2O3薄膜のフェルミオロジー
キーワード:酸化チタン、角度分解光電子分光、金属絶縁体転移
コランダム型Ti2O3は、約450 Kにおいて温度幅の広い金属絶縁体転移を示す。この特異な伝導特性は、Ti 3dバンドがフェルミ準位上でわずかに重なる半金属的なバンド構造に由来すると考えられているが、詳細な電子状態は不明である。本研究では、Ti2O3薄膜について角度分解光電子分光を行い、フェルミ面を直接決定した。得られたバンド構造・フェルミ面は、電子相関を取り入れた密度汎関数法による計算結果との比較を行った。