2022年第83回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

10 スピントロニクス・マグネティクス » 10.5 磁場応用

[21a-B104-1~11] 10.5 磁場応用

2022年9月21日(水) 09:00 〜 12:00 B104 (B104)

高橋 弘紀(東北大)、久住 亮介(京大)

11:45 〜 12:00

[21a-B104-11] 擬単結晶法のトリプレットDNPへの応用展開

久住 亮介1、香川 晃徳2、長瀬 倫太郎2、森下 裕貴2、宮西 孝一郎2、武田 和行3、北川 勝浩2、根来 誠2 (1.京都大農、2.大阪大工、3.京都大理)

キーワード:三次元磁場配向、変調回転磁場、動的核偏極

光励起三重項電子を用いるトリプレットDNPは室温かつ低磁場で高い核スピン偏極が得られるため、溶液NMRやMRIへの応用が期待されている。しかしながら、三重項電子の偏極率は磁場方向に依存するため、溶解の速い粉末状態の偏極剤を用いるとランダム配向により核スピン偏極率が大きく低下してしまう。そこで本研究では、少量のペンタセンをドープしたp-ターフェニルおよび安息香酸に楕円磁場による微結晶の三次元磁場配向化法(擬単結晶法)を適用し、偏極源粉末からの室温超偏極の可能性を検証した。