2022年第83回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

9 応用物性 » 9.3 ナノエレクトロニクス

[21p-A102-1~10] 9.3 ナノエレクトロニクス

2022年9月21日(水) 13:00 〜 15:45 A102 (A102)

水柿 義直(電通大)、大矢 剛嗣(横国大)

15:15 〜 15:30

[21p-A102-9] オオカミの群れ挙動に学ぶ単電子回路向け追跡挙動回路の改善検討

小川 陸1、大矢 剛嗣1 (1.横国大院理工)

キーワード:ナノデバイス、単電子回路

近年、ナノテクノロジーが発展し、それに伴って多様なナノデバイスが開発されている。本研究ではナノデバイスの一種である単電子デバイスおよびそこに展開される単電子回路に着目した。単電子回路は、電子を一個単位で制御可能なデバイスである。その特徴として確率動作性や並列計算に優れるといったものが挙げられる。しかし、最適な情報処理手段が未確立である。一方で、自然界には高度な情報処理技術を有している生態や物理現象が多く存在する。本研究ではその中でもオオカミの群れが狩りをするという情報処理的な挙動に着目した。
オオカミの群れの狩りは主に探索、追跡、包囲、攻撃の4つの行動から成り立っている。また、包囲をする際に他の群れの仲間や獲物の位置に合わせて自分の位置を変更するという特性を持っている。本研究では単電子回路を用いてオオカミの群れを模倣することにより新たな単電子情報処理システムの実現を目的とする。