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[21p-C200-5] 壱岐島で取組むRE水素システム実証事業
キーワード:水素、燃料電池、水電解
本プロジェクトは、長崎県壱岐島にあるトラフグ養魚場の一部の電気を再生可能エネルギーによって完全自立で供給する実証事業である。昼間は太陽光発電によって養魚場で使用するポンプに必要な電力を供給し、余剰電力による水の電気分解で水素と酸素を製造しそれを貯蔵する。夜間や悪天候時にはその貯蔵した水素を燃料電池に供給し、24時間の電力供給とBCP対応を図っている。また電気分解と燃料電池で発生した排熱によって水槽の温度を少し上げて魚の成長を速め、更に水電解で発生した酸素を水槽に供給し溶存酸素濃度を高めることで魚の成長を速めている。本RE水素システムは再エネで得られた水素、酸素、排熱の全てを使い尽くし、CO2削減並びに養魚場における生産性も向上させるという理想的なシステムである。