2022年第83回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

17 ナノカーボン » 17.3 層状物質

[22a-B202-1~11] 17.3 層状物質

2022年9月22日(木) 09:00 〜 12:00 B202 (B202)

浦上 法之(信州大)

10:45 〜 11:00

[22a-B202-7] DMF分子センサの開発に向けたMoS2/アミド系分子間の相互作用に関する検討

福井 暁人1、吉村 武1、藤村 紀文1、桐谷 乃輔2 (1.大阪公大工、2.東大)

キーワード:二硫化モリブデン、遷移金属ダイカルコゲナイド、バイオセンサ

N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)は、化学工業に必須の溶媒であるが、人体および細胞に対して毒性を有することが報告されている。我々は、溶液中のDMF分子の高感度かつ選択的な検出に向け、2次元半導体を用いたセンサの開発に取り組んでいる。これまでに、二硫化モリブデン(MoS2)を用いたMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)において、溶液中のDMF濃度に応じて電流値が変化する現象を見出している。しかし、MoS2上でのDMF分子の吸着サイトや配向状態、MOSFETにおける電流値の変化の起源は明らかとなっていない。そこで本発表では、MoS2とDMFを含むアミド系分子との相互作用について検討を行ったので報告する。