[22a-P02-1~37] 2 放射線(ポスター)

[22a-P02-15] 液体シンチレータへの高濃度装荷を企図した二種分子修飾ZrO₂ナノ粒子の合成および修飾分子の探索

〇渡邊 晶斗¹、越水 正典²、横 哲¹、成 基明¹、笘居 高明¹、阿尻 雅文¹、林 大和¹、藤本 裕¹、浅井 圭介¹ (1.東北大、2.静岡大電子研)

キーワード：液体シンチレータ、有機無機ハイブリッド材料、ナノ結晶

ニュートリノレス二重β崩壊の検出成功のために，二重β崩壊の生じる原子核が多量に装荷された高エネルギー分解能の検出器の創製が必要となっている．これまでに，我々の研究グループは，二重β崩壊の候補同位体である⁹⁶Zrを含有し，かつ高度な粒子径の制御が可能とされているZrO₂ナノ粒子に着目し，これを装荷した液体シンチレータの開発を行ってきた．当該粒子の合成過程において，異なる炭素鎖長を有する2種類の芳香族カルボン酸によって修飾を施すことによって，液体シンチレータ中にナノ粒子を装荷させることに成功している．本研究においては，修飾分子の種類を直鎖のカルボン酸まで拡大して二種分子修飾ナノ粒子の合成を行い，これを装荷した分散液のシンチレータへの応用を検討した．