2022年第83回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(ポスター講演)

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[22a-P02-1~37] 2 放射線(ポスター)

2022年9月22日(木) 09:30 〜 11:30 P02 (体育館)

09:30 〜 11:30

[22a-P02-18] 中性子線照射による Sm3+添加 Li2O–CaO–P2O5ガラスの熱蛍光

〇(M1)山口 寛人1、川本 弘樹1、藤本 裕1、越水 正典2、若林 源一郎3、浅井 圭介1 (1.東北大院工、2.静岡大、3.近大原研)

キーワード:ドシメーター、熱蛍光、中性子

現在,中性子の個人被曝線量計としては, CR-39 などの固体飛跡検出器が主に利用され ている.しかし,飛跡の解析には複雑かつ高度な処理が必要であり,線量計としての利用におい ては簡便性とコストの点で問題がある.そこで我々は新たに,熱蛍光を呈するガラス材料を用い た中性子線量計の開発を企図した.当該線量計は,利便性のみならず,その構成材料ゆえの化学 的・熱的安定性に優れ,廉価で大規模生産に好適である.中性子応答性の付与を画して,天然の 同位体構成比をもつ Li(以後 nLi と略記)を含有するものと,中性子反応性に富む 6Li の含有率を 高めたものとを母材ガラスとし,発光中心として希土類元素を添加した.本研究では,Sm3+添加 Li2O–CaO–P2O5 ガラスを製出し,X 線及び中性子照射後の熱蛍光特性を調べた.