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[22p-B203-18] カーボンナノチューブ型広帯域光センサによる非破壊シルエット復元
キーワード:カーボンナノチューブ、光熱起電力効果、非破壊検査
産業界では、非破壊検査技術が欠かせない.従来の非破壊検査ではX線が利用されているが,X線には侵襲性があり安全対策が必要となる.一方,高い透過率を示す赤外線(IR)からミリ波(MMW)までの広帯域の光センシングは,上記の問題を解決する可能性がある.これらの帯域の光は,カーボンナノチューブ(CNT)膜が高効率に吸収することがよく知られている.そこで、本研究ではCNT膜型光熱広帯域検出器を,3次元物体を対象とするIR-MMWイメージングに利用する.その結果,多波長イメージングと典型的なシルエット復元による3D再構成技術[3]を組み合わせることで,多層構造物の非破壊検査が可能になった.