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[23a-C105-3] プラズモニックナノ界面上の有機分子層制御による固体系TTA-UCの発光増強
キーワード:大面積プラズモニックナノ界面、固体系TTA-UC、ナノ薄膜構造制御
励起三重項消滅型の光アップコンバージョン(TTA-UC)は低エネルギー光を高エネルギー光に変換する技術であり、その固体デバイス化とその性能向上は重要な課題である。近年、三重項増感分子の光吸収効率を向上させる目的で、局在表面プラズモン共鳴(LSPR)が利用されている。固体基板上の金属ナノ粒子上に、色素分子が分散したゴム状ポリマーを塗布することにより、UC発光の増強が観測されているが、1)この手法においては、ナノ粒子近傍にTTA色素を効果的に導入できず、LSPR効果は極めて限定的である。そこで本研究では、ナノ粒子の近傍に色素分子を空間配置制御することによって、その分子配置とTTA-UC挙動の相関を明らかにし、固体系TTA-UCにおける性能向上を目指した。