2022年第83回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.3 機能材料・萌芽的デバイス

[23a-C105-1~11] 12.3 機能材料・萌芽的デバイス

2022年9月23日(金) 09:00 〜 12:00 C105 (C105)

山下 兼一(京都工繊大)、山本 洋平(筑波大)

09:30 〜 09:45

[23a-C105-3] プラズモニックナノ界面上の有機分子層制御による固体系TTA-UCの発光増強

松本 昂大1、段吉 宇大1、近藤 純平1、中野 武央3,4、楊井 伸浩1,2,4、藤川 茂紀1,2,3,4、君塚 信夫1,2,4 (1.九大院工、2.九大CMS、3.九大WPI-I2CNER、4.九大K-NETs)

キーワード:大面積プラズモニックナノ界面、固体系TTA-UC、ナノ薄膜構造制御

励起三重項消滅型の光アップコンバージョン(TTA-UC)は低エネルギー光を高エネルギー光に変換する技術であり、その固体デバイス化とその性能向上は重要な課題である。近年、三重項増感分子の光吸収効率を向上させる目的で、局在表面プラズモン共鳴(LSPR)が利用されている。固体基板上の金属ナノ粒子上に、色素分子が分散したゴム状ポリマーを塗布することにより、UC発光の増強が観測されているが、1)この手法においては、ナノ粒子近傍にTTA色素を効果的に導入できず、LSPR効果は極めて限定的である。そこで本研究では、ナノ粒子の近傍に色素分子を空間配置制御することによって、その分子配置とTTA-UC挙動の相関を明らかにし、固体系TTA-UCにおける性能向上を目指した。