2022年第83回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

13 半導体 » 13.2 探索的材料物性・基礎物性

[23p-C101-1~12] 13.2 探索的材料物性・基礎物性

2022年9月23日(金) 13:45 〜 17:00 C101 (C101)

末益 崇(筑波大)、寺井 慶和(九工大)

16:15 〜 16:30

[23p-C101-10] Zn置換によるCuIのホール濃度低下とそのメカニズム

辻 昌武1、飯村 壮史1,2,3、金 正煥1,3、細野 秀雄1,2 (1.東工大 元素戦略研、2.NIMS、3.さきがけ)

キーワード:ヨウ化銅、キャリアドーピング、点欠陥

ヨウ化銅(CuI)は優れたキャリア移動度を持つ有望なp型透明半導体である。しかし、合成されたCuIは正孔濃度が高く、TFTのチャネル層や有機ELのホール輸送層への応用を阻んできた。我々はZn置換により、正孔濃度を1014–16cm3に低減できることを見出した。その機構はZn2+のCuの置換による電子生成によるものではなく、ZnCu–VCuという複合欠陥が生成し、それに伴うVcuの生成エネルギーの増大による正孔濃度の低減が主因であることを明らかにした。