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[22a-P05-5] Pr系及びY系銅酸化物の電場勾配の第一原理計算による検討
キーワード:銅酸化物超伝導、第一原理計算
超伝導性Pr2Ba4Cu7O15-δ(Pr247)は,他のすべての銅酸化物とは異なり,超伝導を誘起するのはCuO2平面構造ではなくCu2O2鎖構造であることが強く示唆されている。佐々木らは超伝導分率100%のPr247に対するCu核スピン測定から,平面構造中のCuはバルクTc以下で全て反強磁性秩序状態となること,平面構造が絶縁状態であることを明らかにし,Pr247の超伝導に平面構造は寄与していないことを示した。今回我々は,佐々木らの報告を踏まえて,Pr2Ba4Cu7O15-δ(Pr247),YBa2Cu3O6.0/7.0の両物質について,第一原理計算ソフトウェアWIEN2kを用いた電荷分布解析,ポテンシャル分布,電場勾配の解析結果を議論する。