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△ [22p-E304-3] レーザー照射されたNiCo2O4薄膜の磁区の時間空間分解
キーワード:超高速、磁区
フェリ磁性酸化物NiCo2O4薄膜は垂直磁気異方性を示し、ハーフメタルとして知られている。化学的安定性も含め、高密度磁気記録デバイスへの応用が期待されている。今回、我々は、この薄膜に対して、赤外パルスレーザーを照射し、磁区のフェムト秒スケールでの時間変化とレーザー照射によって形成するドメインの顕微観測を行った。時間分解測定では、0.4 psのスピードで消磁することがわかり、これは従来のハーフメタル酸化物よりも100から1000倍も速い。一般的な酸化物とは異なる金属的な電子状態や、スピン偏極率に由来することが示唆している。また、レーザー照射後の磁区観測では、380 Kまで温度を上昇させると、リング状の全光型磁化スイッチングがレーザー消磁ドメインの周囲に現れ、磁区サイズ、温度とレーザー効果の重要な関係を示唆している。