2022年第69回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

11 超伝導 » 11.1 基礎物性

[23p-D215-1~16] 11.1 基礎物性

2022年3月23日(水) 13:30 〜 18:00 D215 (D215)

長尾 雅則(山梨大)、高野 義彦(物材機構)、飯田 和昌(名大)、松本 凌(物材機構)

16:00 〜 16:15

[23p-D215-10] Pr2Ba4Cu7O15-δの超伝導III: 二重鎖が超伝導である実験的証拠

(D3)西岡 颯太郎1、(M1)中川 俊作1、八島 光晴1、椋田 秀和1、與儀 護2、池田 宏輔3、(P)Prananto Dwi3、〇佐々木 進3,4、下山 淳一5 (1.阪大院基、2.琉球大理、3.新潟大工、4.AMED先端計測、5.青学大理工)

キーワード:銅酸化物超伝導、核スピン、二重鎖誘起超伝導

銅酸化物であるPr123とPr124のバイブリッド構造であるPr2Ba4Cu7O15-δ(「Pr247」=「Pr123」+「Pr124」)は,他のすべての銅酸化物とは異なり,超伝導を誘起するのはCuO2平面構造ではなくCu2O2鎖構造であることが強く示唆されている。これまでCu核スピンのNQRスペクトルから,CuO2平面はMott絶縁状態であることを明らかにしてきた。今回,縦緩和率の測定から,二重鎖中のCu核スピンはTc以下で確かに超伝導となっていることを明らかにした。当日は,現在測定が進行中である「一重鎖」の電子状態についても議論する。