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[23p-E103-6] 定常磁気閉じ込め核融合炉のための液体金属プラズマ対向機器
キーワード:液体金属、磁気閉じ込め核融合炉、プラズマ-材料相互作用
国際協力熱核融合実験炉のダイバーターと呼ばれるプラズマ対向機器(以下PFC)設計では、タングステン板材が水冷銅合金熱シンクに張り付けられる2層構造で最高熱流束20MW/m2を仮定している。しかし、最近の研究によると熱流束が50~100MW/m2にも達する可能性が指摘され、これは、現行PFC設計では処理できないレベルである。また、タングステンの延性脆性遷移温度(以下DBTT)は、400℃前後でITERでは運転時(1000℃)と停止時(室温)の温度昇降で繰り返しDBTTを横切るため熱応力によってクラッキングが起こる。 このような現行PFCの欠点を克服する為、講演者等は、リチウム等低融点金属の溶融金属を用いるPFC概念を提唱し、原理検証実験を行って来た。本講演ではこれらと関連する海外での研究をレビューする予定である。