2022年第69回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.4 有機EL・トランジスタ

[23p-E206-1~13] 12.4 有機EL・トランジスタ

2022年3月23日(水) 13:30 〜 17:00 E206 (E206)

森 健彦(東工大)、松井 弘之(山形大)

15:45 〜 16:00

[23p-E206-9] カルコゲン原子の違いによるメチルカルコゲノ化ピレンの結晶構造と電荷輸送特性への影響

〇Bulgarevich Dmitrievich Kirill1、瀧宮 和男1,2,3、大垣 拓也1、堀内 信吾1,2 (1.理研、2.東北大、3.東北大AIMR)

キーワード:単結晶有機トランジスタ、結晶構造制御、Brickwork構造

我々は1,3,6,8-tetrakis(methylthio)pyrene(MT-pyrene)が新しいタイプのbrickwork構造を取り、高い移動度を示すことを最近報告した。そこで我々はピレンに他のメチルカルコゲノ基を導入する事による結晶構造、電荷輸送特性への影響に関する系統的な研究を行った。MT-pyreneの硫黄を酸素とセレンに置き換えたMO-とMS-pyreneは共に近いbrickwork構造を取ったが、電荷輸送特性ではMT-pyreneに及ばなかった。これらの化合物の分子構造、結晶構造の細かな違いと、それに起因する電荷輸送特性の差について議論する。