2022年第69回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(ポスター講演)

6 薄膜・表面 » 6.2 カーボン系薄膜

[23p-P05-1~11] 6.2 カーボン系薄膜

2022年3月23日(水) 13:30 〜 15:30 P05 (ポスター)

13:30 〜 15:30

[23p-P05-11] 窒素含有によるDLCの酸素還元反応活性の向上

〇長谷部 伸一1、河上 瑛彦1、松崎 充晃1、木川 啓太1、久保 美希1、向山 義治1、平栗 健二1、大越 康晴1 (1.東京電機大学)

キーワード:DLC、電気化学

窒素ドープした炭素系材料はORR活性を有することから、高効率な燃料電池の酸素還元(ORR)触媒として期待される。しかし、その多くはグラファイト構造からなる低硬度な材料であり、物理的な消耗が課題となる。一方、DLCはグラファイトとダイヤモンドの構造を併せ持つ高硬度な材料であることから、より優れた触媒材料として期待できる。これらのことから、DLCに窒素を含有することで物理的安定かつ高いORR活性を有する電極触媒が作製可能であると考えられる。本研究ではDLCのORR活性の向上を目的として窒素含有DLC(N-DLC)電極を作製し、ORR活性を評価した。その結果、窒素含有によってDLCはORR活性が向上することが示唆された。